文字・活字文化推進機構は、言語リテラシーを高める活動を通じて、豊かで創造的な社会づくりを目指しています。その活動のひとつが、障害の有無にかかわらず、すべての人が読書を楽しめる環境を整える「読書バリアフリー」の普及です。同機構は、読書バリアフリーへの関心を社会に広げるために、読書の困難を抱える障害当事者らが語り合うフォーラムを開催しました。「ことば+デザイン」は、フォーラムの内容をまとめたリーフレットを制作して、この広報活動を支援しました。
リーフレットは学校や図書館の書架に並ぶもので、制作する上では、誰もが興味をもって手にとりたくなるようなクリエイティブに努めました。
デザイン面では、より多くの人に読みやすいUD(ユニバーサルデザイン)フォントを主体に文字組みを設計し、主に視覚障害者が利用する点字図書や音声図書といった「バリアフリー資料」を親しみやすいタッチのイラストで表現しました。また、障害当事者の一人が抱える「ディスレクシア」という、理解するのが困難な学習障害のメカニズムについて、読者の解釈を助ける図を作成しました。
テキスト面では、障害当事者の肉声が伝わる、わかりやすい表現にこだわりました。読書の困難がどういうものかや、読書バリアフリーを阻む法律や教育の問題、その問題を乗りこえるデジタル技術の可能性といった、一般的にはあまり知られていない「障害と読書をめぐる現実」が、少しでも多くの人に認知されることを目指しました。
- 取り組み
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- アートディレクション
- 構成
- デザイン
- 取材・ライティング
- 撮影
- 進行管理
- カテゴリー
- 団体
- クライアント
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文字・活字文化推進機構
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- 親しみやすいデザインで、手にとりたくなる冊子に
- 障害と読書をめぐる現実を、わかりやすい表現で伝える